Blow ~満ちた月、欠けた月~ 感想

評価の難しい作品というのが正直な感想。
決して神ゲーというわけでもないのだが、テーマは明確に伝わってきた。
システムが足を引っ張っているかなという印象を受ける。

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秋葉原トレーダー2号店にて20000円弱で購入。
去年は7000円前後で買えたというのだから何とも。
ただ、状態がものすごく良かったので満足している。

Windows10で問題なく起動。
ディスクレスでは音声が出ないので注意。
また、修正パッチがないとルートによってはバグが発生するので適用が必須
ただし、IAで公式サイトが開けないので、自力でパッチを捜索する必要がある。
IAで公式サイトが見られないのは本当にショック。
メーカーによっては言葉の使いまわしが面白かったりするので楽しいのだが…。

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シナリオについて

というわけで内容の感想に入る。
基本的に最初はさっぱり意味がわからない
ヒロインなど、女生徒が次々に犯されていくのだが、誰が何故犯しているのか全く見えてこないのだ。
最初に例えばちはるENDなどHAPPY ENDに辿り着くと、いよいよもって不可解極まりない。
あの二人に何かしらあることはどのルートでも終盤でなんとなく予想がつく。
だが、その内容がTRUEでしか知ることができない。
パッケージ絵の女の子も、最初は全く登場すらしない。
似たような青い髪の子が二人いるので、この子かな?とも思うのだが、やはりどこか違うのだ。
パケ絵の子と巡り合いたくて仕方なかった。
また、幼馴染ヒロインのちはるが滅茶苦茶可愛い
幼馴染ってやっぱり最高やね。
だからこそ輪姦された時にはメンタルが崩壊する。

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全てを終えた上でかなり正直な感想を言うと、これはなしではないか、と。
確かにフラグはかなりあった。
真犯人のフラグもないことはなかった。
だが、あそこまで他のルートで存在を見せていなかった人物が…というのはルール違反ではないか。
フラグ回収自体はかなり鮮やかなのだが、あまりにも唐突すぎる。
自分は当初、主人公が犯人だと推測していた。
でなければ先生ではないかと。
その予測は全くもって的外れであったのだが、もう少し彼に出番があれば、自分も納得することができた
主人公が彼に似ている、というセリフに込められた意味にはあまりにも戦慄したのだが…。
このゲームの主人公は、実際には「」なのかもしれない。

また、一部ENDで猟奇的なものも存在する。
こういったテイストのエロゲの醍醐味でもあるのだが。
ヤンデレを超越した存在ともいえるかもしれない。
外見はものすごく可愛いのに。

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満ちた月、欠けた月というタイトル回収は見事であった。
ここでは、それぞれの月の考察をしたいと思う。
この場合の月とは、それぞれのルートでメインとなる人物の心を表している
そのことは、ENDING9「あなたへの月」を考えると一目瞭然であろう。
あのルートは咲紀との関係性の描写が素晴らしかった。
また、ENDING8「満ちた月」では、まさしく優香が本懐を遂げているのである。
ヤンデレここに極まれり。
ではTRUE END、「満ちた月、欠けた月」とは何を示しているのか。
自分は、それが主人公と「彼」の心情描写であると考える。
主人公においては、ヒロインを犯すことで満ちるものの、結局失うものが大きすぎる。
一方で、「彼」の場合はどうだろうか。
主人公という復讐すべき人物を狂わせることに成功したことで、全ての復讐を遂げた彼の心は満ちただろう。
だが、それと引き換えに彼は妹という存在の全てを失った。
彼の月は満ちたともいえるし、欠けたともいえる。
秀逸なタイトル回収である。

「私は月。満ちることもあれば欠けることもある。時には消えて見えなくなることもある。でも、決してなくなりはしない。」
この意味について深く考えると、このゲームには全く合わないように思う。
だが、この意味は、是非「彼女」に常に持っていてもらいたい。
真に彼女のための言葉なのだ。
いつの日か、どこかの世界で、主人公と「彼女」が結ばれることを願っている

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システムについて

既読スキップがないのにも関わらず攻略難易度が高く、かつ周回する必要があるので非常に辛い。
まず好みのヒロインのルートには辿り着かない。
それに加えて移動や会話を毎日選び続けるので流石に面倒くさかった
如何せん時代が時代だけに仕方がないのだが。
何回も周回するためそれなりに時間がかかることは確かである。


全体として

サスペンスものとしてかなり楽しむことができた。
CGもかなり良かったし。
この作品は突き抜けている。
このような大胆さが、昨今の作品には少ない
直近で言うと、全く趣向は異なるがぬきたしになる。
当時この作品がプレイヤーに受けたとは思えないのだが、そういった意味で高く評価している。
CodaとPortraitもプレイしていく。