Love Split -5番目の季節- 感想

鏡裕之氏の作品ということで期待していた。
鏡氏の作品である巨乳ファンタジーシリーズにハマったので。
ヒロインが二人とは思えないほどの充実感であった。

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巨乳ファンタジーシリーズにおいて、一番評価していることはやはり飽きさせない展開とそのテンポのよさである。
この作品でも、そういった要素に期待していた。

さて、今作はファンタジーではなくラブロマンスである。
特に分岐といったものは存在せず、最初からルートが決定している。
性格診断的なものも、新鮮であった。
ヒロインが二人ということで、どのようにして掘り下げるかが問われたはずだ。
驚くほどルートによってテイストに差が付けられていた


ルナルートについて

ヒロインが従妹で浪人生って。
まず浪人生という属性が珍しい。
受験生は重くなりがちなのでどうなるかと思ったが…。
予想通り重くなっていた。
受験に受かるか受からないかだけでなく、その結果が主人公・ヒロインの周りの人物にまで影響を及ぼすのだから。
自分はあまり年下のヒロインは好きではないのだが、ルナは嫉妬感溢れる感じがちょうどよかった。
ただ、主人公に隠し事をしたり、よくわからない一面も見られた。
やはり、男というものは女性に頼られたいもので、ヒロインが隠し事を、それも他の男との密会ともなるとこちらの不快感は増す。
さらに、このルートの結末には衝撃を受けた。
ヒロインと結ばれたことは全く問題ない。
だが、弟の風丸が彼女を寝取られている点にかなり不憫に思えた。
こんな惨い展開にしなくても…。
しかも相手はストーカー男。
いろいろサポートしていたことはもちろん理解できるのだが、だがそこでくっつくかね。
あまりにも展開が急だったので面喰ったことは確かである。
自分がこのルートに見出したテーマは、受験と恋愛は両立できない、ということだ。
今作においては何とか合格できたが(そうしなければ話が進まない)、世の中そこまで甘くはない。
結果として、主人公とヒロインが甘えた結果が風丸の悲劇なのだ。
潜在的な意識がそこに込められているような気がしてならない。

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エレナルートについて

自分はこちらのルートの方が好み。
心の処女膜は双子の弟に奪われているものの、何よりヒロインが魅力的。
年上で、姉御肌とまではいかなくても包容感に溢れている。
また、このルートではボーリングに詳しくなれる。
なるほど、Splitとはそのような意味かと。
タイトル回収にもなっているし、ヒロインとのイベントが非常に上手い。
最初はつれないのに、徐々に惹かれていく様子も素晴らしい。
モブキャラもちょうど良いウザさ加減であったように思う。
ルナルートと比較すると、ライターが違うのかと思ってしまうほどテイストに差がある。
あえてこのような構成にしたのだと推測できるが。
風丸も報われるし。
エレナルートの方を後に回したので、より楽しむことができたかな。
自分が選ぶなら、間違いなくエレナだね。

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Hシーンについて

構図やテキストについては申し分ない。
ただ、それに原画や塗りが追い付いていないことが明確であった。
この作品のおよそ5か月前に発売された「崩壊序曲 -OWN RESPECT-」は抜き性能が抜群であったが、あちらは原画・塗りともに素晴らしかった。
発売元がrougeということから制作元が異なっていることは推測できるのだが。
もう少し、塗りに味があれば違っていたかもしれない。
また、こちらは巨乳ファンタジーとの共通点になるのだが、巨乳を生かしたプレイにも力が入っていた。
胸を引っ張っているシーンなどはまさしくである。
ライターの趣味が全開であった。


全体として

単なるラブストーリーにとどまらず、受験やスポーツといった要素を適度に取り入れること、また、2人のヒロインの明確な対比により非常にバランスの取れた作品となっている。
rougeはダークなイメージの作品を出している印象があったので、このような作品は珍しいように思う。
シナリオの鏡裕之氏は言わずもがな、原画の綾風柳晶氏も現在においてもエロゲ原画家をされているので喜ばしい限り。
この年代のゲームをプレイしていると消息すら掴めない業界人が多いので。
それはそうと巨乳ファンタジー4には大きな期待をしている。