Summer Pockets REFLECTION BLUE 感想

サマポケってこんなにおもしろかったのか。 
そんな感想を抱く作品。
無印をプレイした人にこそ刺さる完全版。

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かなり懐かしい。
2018年6月。
忘れもしないね。
まだエロゲを始めたばかりでプレイ本数も10本程度だった。
Sofmap Limited Editionが欲しかったのだが予約しそびれてしまい、6月29日に開店一時間前から秋葉原ソフマップ1号店に並んだことをよく覚えている。
まだ全くエロゲの経験値がなかったので、正直ストーリーを完璧に理解できたかと問われれば否である。
それから2年。
当時見えていたものとは、また違った感覚で物語を楽しむことができた

ここで聞いておきたいんだけど、サマポケはやはり「月の彼方で逢いましょう」に多少なりとも影響を与えているのかね?

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正直クソみたいな商売しやがってよォ…という気はしないでもなかった。
鴎を除く全ての既存ルートをまずはプレイ。
新規CGが追加されていて、何せ2年経っているということで、展開は大体覚えていたのだが新鮮な心持ちだった。
当時は紬ルートの良さがあまりわからなかったのだが、今ならわかる。
彼女可愛いすぎでしょ。
この可愛さに気づいていたらひょっとすると紬推しになっていたかも。
紬推しだったら間違いなく豪華版買ってたけどね。
今回は初回限定版をげっちゅ屋で購入した。
鴎大好き人間なので。
TRUE ENDの時の鴎と母親の姿を見るだけで泣けてくるわ。
蒼に関しては、作品に良いアクセントを与えてくれるキャラという位置づけをしている。
この子を好きな人は皆X-ratedを待っているのかも?
しろははこれぞメインヒロインというね。
彼女しかメインになりえないね。

それはそうと追加ルート。

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のみきルート

彼女の性格からして、ファンは多かったのではないだろうか。
期待に応える良いストーリーであった。
のみきルートめちゃめちゃ良いなと。
彼らが結局親だったってことでしょ。
素晴らしいじゃないですか。
夢の世界。
まさにサマポケにぴったりな描写。
夢とは人の想いなんだね。
いろんな意味でさばさばしている彼女の表情の裏。
孤独と戦う姿は、まさにヒロイン。
これ書いたの誰だろうな…良いわ。

静久ルート

紬ルートのコンバース(converse)、とでも言うべきか。
今度は紬が彼らを見守る。
紬を見守っていたころにはわからなかった彼女の苦悩
追加設定であるとは思うのだが、こちらも前作までとは違った一面が魅力的だった。
そして、やはり主役は紬。
ある意味、呪縛から解放されたとも言うべき彼女。
本来の姿に戻った紬は、間違いなく彼らを温かく見守り続けるだろう。

識ルート

ファイルーズあいってさ…、もう「推し武道」しか思い浮かばないんだわ。
だが、彼女の演技は素晴らしかった。
そして、神山識というキャラクターも非常に魅力的だった。
彼女の物語で泣かないことがあろうか。
彼女の健気な姿に心を打たれた。
鬼の使い方も上手すぎる。
鬼から解放されるシーンなんて最高じゃないか
どれだけ感動させられるのか。
序盤のポンコツぶりからすると考えられないそのギャップ。
身を賭して島民の命を救うその姿。
さぞ人間想いの、優しくて可愛い鬼であったことよ。
最後の慰霊碑では、喪失感から少しの間動けなかったね

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うみルート

鷹原さんでないと出現しないルートみたいね。
無印を知っているからこそ、刺さる物語。
ALKAが母親を求める物語なら、これは父親との想い出を作る物語だろう。
おとーさん、帽子…。
彼女は全てを知っていて、ヒントを投げかけていたのだろう。
そして、それに気づかない羽衣里。
別れの彼女の表情が全てを物語っている。
そして、またやり直すのだ。
いつか3人で過ごす日が来ることを信じて…。

ALKA・Pocket

ALKAに特に追加点はなかったように思うのだが、どうだろうか。
CGに追加演出があったくらいかと。
母親が常に3人を見守っているということにも今作で初めて気づくというね…。
問題はPocketである。
無印を再プレイしたわけではないのであまり覚えていないのだが、確かあそこまで明確にエンディングは明示されていなかった。
うみがしろはを救った後の物語は、明確ではなかったはずなのだ。
しろはと再会して、そこで終わりだったような…。
今作のエンディングの追加は、まさに全サマポケプレイヤーが望んでいた展開のはずだ。
もうね、感動の嵐ですよ。
うみが、2人の前に現れる。
その際、力を貸したのが識である。
彼女もまた、うみのように現世と幽世の狭間に存在する
鳥白島が現世と幽世を繋ぐ土地だからこそで起こり得る。
今にも消えそうな彼女を、存在意義を失くした彼女を2人の場所まで連れていく。
最後の最後で、彼女は単なる追加ヒロインから、物語の中枢にいなければならない存在となった。
この展開、期待を遥かに上回っている。
これを書いたのは…誰なんだ?新島氏?

結局鏡子さんは全てを知っていそうでならないのだが、どうなのだろうか。
意味深なセリフが終盤に存在し???となった。
全てを知ったうえでうみと羽衣里を見ていたとしたらある意味恐ろしい
ミステリアスなキャラクターであることに変わりなかった。


全体として

本作の制作が発表された当初は、ただのFDかと思っていた。
実際は完全版なのだが、単なる焼き回しではなかった。
完全新作としても良いくらいである。
最初からこの内容であれば間違いなく批評空間で100点なのだが、流石にそれは不可能かと。
無印あっての今作であると確信しているので。
いずれにせよ、鍵の完全新作に期待したい。

…余談だが、ビジュアルアーツの作品では「憂楼 Transient Sands」が一番好きなので、あのような作品がVAから発売されることを心待ちにしている。